授業の腕をあげる法則(教育新書)

 「できないことを、できるようにする」というのが教師の仕事。明るさとかいった性格が求められているわけではない。根性論ではない、といった言葉に救われる。
 より具体的なことを考えないといけないのだと痛感。正確な知識の伝達がなによりも大事なのだと。説明の順番、授業の組み立て方。それをどこまで"具体的に"考えられるか。教えようとする全体像、目的がはっきり頭の中にあり、それをどういった順序で説明していけば、もっとも効率的なのか。それを把握している必要がある。できないから、できるにいたる過程、わからないから、わかるにいたる過程をしっかりとした道筋として理解しておく必要がある。単純な知識の伝達でなくに、いかにわかりにくいことを、分かりやすく体系立てて伝えられるか。相手側が、どのていど理解しているのか、相手側の理解がどのように変化していくのか、といったことを具体的にイメージできにないといけない。子どもの理解度。学力。まさに「引き出す」という言葉が適当なのか。「導く」、「クリエイトする」といった言葉に言い換えてもよい。
 教育技術論については、沢山読む必要があるな、と感じた。もっと具体的なことを知る必要がある。

  • 目的をはっきりさせ、指示をする。
  • 専門家であるならば、「技術・方法」をしっかり学べ。
  • 自分なりの「技術・方法」は、たいていが良くないものと心得よ。

『良い』発問
「車掌さんの警笛は、誰に聞かせるもの?」
→ポイントをはっきりさせる。何について考えるのか、問題点を明確にする。
『悪い』発問
「車掌さんの仕事は、どんな仕事?」