2006-12-01から1ヶ月間の記事一覧

近藤ようこ

「極楽ミシン」 近藤ようこってすごい漫画家だなぁと思う。内容は小説的。絵の構図もすばらしい。捉え方、角度など。漫画表現の新たな面を知った。大人の漫画だと思う。内容は人生の一部。その人の、生き方を徐々に浮かび上がらして、最後にその人の生き様の…

永井豪

「切れた糸」 SF短編傑作選、みたいな本。SFのキモを押さえていてよくできている。藤子不二雄に似ている。人間性はもっとドロっとして、グロテスクでえげつない。これを読んでから「デビルマン」を読むべきだった。そしたら「デビルマン」の奥深いところをも…

永井豪

「デビルマン」 グロテスクの一言。そのグロテスクさに、変な真髄さを持たした点で読む価値があるかなぁ。小学生高学年くらいに読むべきだと思う。愚直にグロテスクだから、直接胸打つのは、それくらいの時期がいいと思う。赤塚不二夫みたいなもんやなぁ。ま…

近藤ようこ

「見晴らしガ丘にて」 インテリの文学青年が、浅学な文学知識を披露して、思いを寄せる女性に優位に立とうとする。が、しかし女性の方が上手で、青年のとってつけたような文学嗜好のさらに上を実は行っている。そうしか関係を見せながら、最後、その関係の結…

干刈あがた

樹下の家族/島唄 (福武文庫)作者: 干刈あがた出版社/メーカー: 福武書店発売日: 1986/09メディア: 文庫この商品を含むブログ (1件) を見る 基本的に人生を「肯定」することに向かおうとする。だけど目の前にあるのはただの閉塞感。学生紛争の時は、「明確な…

干刈あがた

どこかヘンな三角関係作者: 干刈あがた出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/03メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る 安西さんの「『ふ』の書き方がわからなかった」なんてエピソードから、安西さんの"不思議な不思議方"を取り上げるところが…

諸星大二郎

「彼方より」 ぜんぶ読んでたんで、わりかし中心的な部分はつかんでるなって思った。

くらもちふさこ

「わずか5センチのロック」 こうやって男の子と接近して、告白されるのが女の子は喜ぶんだねって感想。

永井豪

「ダンテ」 現世の罪が、死後の世界でどのように罰せられるかって話(だから現実でちゃんと生きろよってメッセージ)。だけどやたらとマゾヒスティックな描写に目がいった。あと体の描き方が筋肉マンチックだと思った。