2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

文学概論

山村嘉己 文学はつねに、すべての物に対して、負の姿勢を保つものであることを忘れてはならない。負はけっして無を意味しない。それは数学でいうマイナスのことで、プラスと対立して厳然と存在するものである。〜。それはちょうど実数に対する虚数のように明…

漢文学

日原利国 「荘子」 自然に従って、人間のさかしらを捨て、安らかで自由な生活を楽しもうとした。それは、汚れた暗い現実社会を見つめ、人間存在の有限の自覚から生まれたものであろう。現実にいかに対処するか。人生をどのように生きるか。平和な時代に、陽…