PISA型「読解力」 考え方と実践

 PISAが調査の対象とした範囲の考え方が、国語教育にはなかった。生徒がこれから出てゆく社会で、活用できる読解力。読み取り、自分のものとする力をつけるためには、どうすればいいのか。
 これからの国語教育の考え方。
 ま、何か正統な読みがあって、それを「先生」が「生徒」に教える、という時代ではないのだな。生徒が自主的に、読み、考え、発表できる能力を育てる。そのためには、国語教師には、なにが必要かってことだな。
 先生が、単純に、「こういう解釈ができますよ」なんて、一方的に滔々と話し込む授業じゃなくなるってことだな。膨大な情報の中で、いかに自主性をもって、情報を取捨選択できるような生徒を育てるかって、ことだと思う。アドバイスを与えて、啓発させるイメージね。読みに「観点」を持たせる、視線を与える、目的意識を持たせる。読み、生きていく力を養わせる。