歴史に好奇心

　この番組すごいな。毎回、質を上げている気がする。今回の選挙制度の変遷の話も面白かった。

• リクルート事件をきっかけに、賄賂が起こる原因となっていた選挙制度の変革を行う。それまでの中選挙区制だと、自民党内部で競争を行う。これが政策による競争ではなしに（同じ政策であるから）、コネだとか、お金だとかで争う点となる。そこで、中選挙区制度を変更するという時になったとき、地盤が揺らぐことに対する不安から、党員から批判がでる。

　一選挙区で一人の当選者の方が、政策競争する、論点がはっきりするという面で、いいのは当たり前だな。リクルート事件を、この番組を通して、はじめて理解できた。めちゃ単純な問題じゃんかと。インサイダーみたいなもんなんだな。

• 比例代表制は、わずかな票でも、当選できる。少数意見が反映される。小選挙区制と比例代表制の併用。政党の交代があった方がよい。議論を進めることによって与野党の垣根を越える。

　この番組、ちゃんと見るべきだな。ちゃんと見たらわかる。逆に言えば、ちゃんと見ないとわからない。
　政治って、よくわかんないけれど、こやって過去に起こった分をまとめられたものは、わかる。こうやってまとめられた時に、はじめて"大きな流れ"が見えてくるものだが。となれば、実際の政治記者なんかは、現実の、今の政治を、大きな流れを捉えて見えてないといけないのだろう。
　お金に関する不正が起きないように、賄賂がおきないように、政治の仕組みを変えないといけない。それが、政治制度を変えるまえに、お金の問題をなんとかしろって話にもなった。
　小選挙区は自民党・与党に有利、比例代表制は野党に有利。
　後藤田正晴。こういう人が必要なんだな。