ぼくの血となり肉となった五〇〇冊 そして血にも肉にもならなかった一〇〇冊

立花隆

 リアルな世界を取材して書くという仕事をつづけていると、取材がどんどん深まるにつれて、前にはとても見えなかったすごい世界が見えてきます。リアルな世界の極限部分は、あらゆる意味において通常の人間の想像力をはるかにこえたところにあります。