日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く

日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く

日本語の豊かな使い手になるために―読む、書く、話す、聞く

タバコを買うのに自動販売機の内部構造は知らなくてもいいように、現在の文明は、技術の最先端の結論的な部分だけを供給する場合がきわめて多くなっています。それでいて享受者というか消費者は自分で選択したつもりになっているのです。一日二十四時間のうち、大人も子どもも相当な時間を受身の状態に置いていながら、本人の主観においては主体的な選択をしていると考えている。

子どもというのは、そういうやり方で、ひとつの言葉とか文章のスタイルとかを発明していくと思います。

知識とは究極的に何かを生産する力だと思います。〜。
そういう教え方がたえずなされていれば、日本の子どもたちは知的なエネルギーがずいぶん蓄積されていくと思います。