漢字

白川静
 導入の部分が、すばらしい。
 この人のイマジネーションの世界のような気もするが。これが、どこまで学問として成立するのか。実証的な部分が説明できているのか、疑問だが、「なんかすごい」勘はある。

 文字は、「神話」を、「歴史」にする。そのことによって、「神」の代行者である「王」の権威を裏付ける。
 原始、「神話」は「現実」の根拠・原理であり、人々は神話に従って生きた。
 王は、神の「ことば」である「文字」を利用した。