「できる社員」になる教科書

「できる社員」になる教科書

「できる社員」になる教科書

  • 仕事を通じて成長。できることはなんでも、新しいことに真剣に挑戦し、弱き自分と戦う。職場は道場、社外は戦場、そして仕事は戦いである。普段の職場から鍛える。仕事は全て成果主義、プロとして自分に課すべき。雑用こそ仕事の本質が学べる。現実的、具体的な夢を持って仕事をする。コミュニケーションの上達には、相手の話を真剣にとことん聞くこと。
  • 駄目な社員=受身、現実逃避、仕事は楽しいことだと思っている。自分なりに頑張りました、では駄目。
  • 人のために生きることが、人間性を高める秘訣。

 論理的にむちゃくちゃな論法だが、わるい気はしない。
 「出世する」「成功する」「できる社員になる」って明らかに"欲のある"目標を、綺麗ごとを根拠にして説得しようとするのだから。でも、何度も言うように、わるい気はしない。「そういう風に考えてもいいかな」、程度には思う。こういう精神論を盲目に信じきって、清くやっていきたい面はある。
 ま、いっぽうで批判しながらも、こういうお気楽本は読む価値はあるのだと思う。世の中、こういう捻じ曲がった精神論が必要とされるのだと思う。そこの現象に目がいけばよい。心理学系の本も、そういう見方が必要かもしらん。この本も読んでいるときは、なかなかありがたがって読んでいたけれど、すこし離れて考えてみるに、実際どうかな?って思う。
 社会にとっての理想と、それを説明できる言葉/理由も述べられる。