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グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)

 これまでの権力は、みんなが価値観を共有している規範を中心として「これはしてはいけない」「これをしなさい」と命令する権力だった。しかし現在の権力は、人々が知らず知らずのうちに行動を限定されたり、特定の行動に向かわされるようなプログラムや機械的なルールによって管理されているというのである。

 前半はよく構成されているなぁって印象。ネットの世界って多種多様なことが起きているから、こうしてしっかり構成されているのを読むと安心する。読んでいて面白いし。
 最後の章だけが特殊で、面白かった。未来予想といった感じ。あらゆることがデーターベース化されたら、たしかにSFのようなことになるだろうなぁ。個人情報保護法案の重要性がわかる。それと「フラット」って言葉の意味もわかった。メディアの強者と個人が平坦化するってことなのね。