フランス語講座

u09042008-01-27

ソニア・リキエルSonia Rykiel

Q・どんな時に一番幸せを感じますか?
不幸は確かに存在しますけれど 幸せというのは真には存在しないものですから
自分が幸せと感じることは それはある瞬間 ある時から 
あるいは自分のしている事から何か完全にポジティブなものを
引き出すことができるということだと思います
そしてそれにどっぷりと浸かるということですね
例えば幸せはモーツァルトのコンツェルトを聴くことや
コルネイユラシーヌの文章を女優が読むのを聴くこと
メニューインがバイオリンを弾くのを聴くこと
こうしたことが幸せです

無意識に自分にとって意味があると感じるものに対して追求して集中する
その結果、ある瞬間から、その行為に喜びを感じている時に
それが自分の内面のある部分から生まれたものだと感じられた時
有意義に感じられるってことかな。
それが、「楽しい」ってこと以上の「幸せ」なんじゃないかと。


「好き」でやっている部分から
もう一つ上位に至る
クリエイティヴ」であると感じる瞬間があるのだろうと思う。

運命ではありません それは人生です
ある時 母は私が必要で電話をしてきました
私は何が起きているのか見てみようとオープンでした
そして2人ともことがうまくいくように
美しいものができるように
それがすばらしい冒険になるようにと
やってきたのです
あることを決めたり 実行したり あるいはそのままに
しておいたり それが人生です
これは運命ではありません
私はこういう形の運命というものは信じません

運命って、すごく安易で都合のいい言葉で
運命って言葉を自分の生き様に使う人は
かなり他律的な人なんだと思う

とにかく母と話しながら気がついたことは
2人がとても似た道をたどってきた ということです

この点からみると かなり遺伝的といえます

こういう風に、ちゃんと自分の人生に対して突きつめて考えられる姿勢を持たないとダメだな
ちゃんと自分の"道筋"を理論付けて語れて、そこから"成り行き""これから"も語れる、という具合に
自分の過去の選択をしっかり語れないと、将来像もあやふやであろうし
聞いている人はすごくあやふやな印象をもつだろうから
あと、こういう風に、どういう"視点"から自分自身を語っているのかを明示するってのも必要かも
「こういう観点から見れば、自分は〜だ」って具合に

私たちには同じ遺伝子があるのでしょうけれども
スタートは違うと思います 香水のようですね
香水は作ってから瓶に入れます でも瓶に入る前に
香水はさまざまな原料を必要とします
ナタリーと私は瓶であり この瓶を作るためにはいろいろな
要素が必要だと言えるのではないかと思います
私たちは2つの違う要素です でも2人とも
最終的には正しい瓶にたどりつくのです
つまり 私たちはいつも同じ話
同じ考えの中にいると思います
そしてたいてい私たちは 同じ意見
同じ願望を持っていると思います

いつも自分らしくありたい という気持ちが今も毎日
想像力に満ちた仕事を続けるソニアさんを支えています

自分のことを愛して 愛して 愛しぬきなさい