株のからくり

株のからくり (平凡社新書)

株のからくり (平凡社新書)

 もし一人の金持ちが船を建造し、船長や船員を傭ってインドネシアまで香辛料を買いに行ったとすると、途中で船が難破したり、海賊に取られたりすると大損する。そこで金持ちが共同で出資して何隻かの船を出せば、リスクを分散できる。そして無事に船がアムステルダムまで戻って香辛料が売れればその利益を配当として分配すればよい。