20世紀の精神

20世紀の精神―書物の伝えるもの (平凡社新書)

20世紀の精神―書物の伝えるもの (平凡社新書)

メルロ=ポンティ「間接的言語と沈黙の声」

 われわれがソシュールから学んだのは、記号というものが、ひとつずつでは何ごとも意味せず、それらはいずれも、ある意味を表現するというよりも、その記号自体と、他の諸記号とのあいだの、意味のへだたりを示しているということである。