言い触らし団右衛門

司馬遼太郎

言い触らし団右衛門 (中公文庫)

言い触らし団右衛門 (中公文庫)

 男というものは、自分の才能を世に問うためにうまれてきた生物である。

 時代小説入門。意外と面白かった。娯楽小説だな。
 熱いニヒリズム
 登場人物に勢いがあるから、読み進めていける。粋ながらも、自分の名声を吹聴させようとするあたりも、人間くさくて面白い。単純な一面性だけだと、やっぱりここまで面白くはならないんじゃないだろうかって思う。