持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)

持続可能な福祉社会―「もうひとつの日本」の構想 (ちくま新書)

 アマゾンにも似たような書評があったけれど
 現状の問題点の分析、おおきな歴史の流れの中の転換点としての今、そして理想、といった部分の説明は分かるけれど、理想を実現させる具体的な内容に乏しいというか。そりゃ若者と老人が交流できるような場があるのは理想だけれど、それが本当に持続可能な状態にするには、どういった具体策が必要なのかが、いまいちわからない。全部、国の制度の問題なのか?
 この本は、経済学書のような感覚で読む。わりかし基本的な福祉に関する用語が理解できていないから、しっかり読みながら用語の使われ方を頭に入れていく。
 *5章まで読了。ちょっと文章が分かりにくいな。自分の知識が足りないかもしれない。もう少し、経済関係と福祉関係の用語に慣れてから読むと、理解が進むのかもしれないが。

社会福祉をつかむ

 かなり良い入門書。専門用語の説明ではなく、考え方から入る入門書といった感じ。教科書的ではない。有斐閣ってやっぱすごいな、と思う。
 それと、やっぱ自分は心理学的な、それも社会心理学的な本は吸収がはやいなぁと感じる。自分の中である程度、下地が出来上がっているからだろう。すいすい頭に入る。
 やっぱ人間、ある専門分野の、その分野の『考え方』を身につけるべきである。
 カウンセリングの本みたいだ。
 あと、確認問題がいい。深く考えるきっかけになる。自分がちゃんと理解していないことにも気付くし。こういう問いかけをされてはじめて、重要な部分に気付いたり、全体を理解できたりする。こういう国語の問題を解くような思考回路は、たまに使う必要があるな。ま、国語のように、単純な答えが用意されているわけではないが。大学で学習する内容のことって、ある程度自分なりに正解の無い答えを模索するような作業は必要だ。