この技術が教師を変えた
- 作者: 法則化日本海,向山洋一
- 出版社/メーカー: 明治図書出版
- 発売日: 1989/10
- メディア: 単行本
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授業についての「問題意識」はなにか。
発問
・視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚を働かせる言葉で問う
・物語文は様子を絵画的にイメージさせる言葉で問う(例「主人公には、何色に見えてますか?」)
・選択させる言葉で問え
・発想させる言葉で問え
教師の問い方をまねて、子どもは問うようになる。つまり、子どもの考え方は、教師の問い方の反映である。
発問を通して子どもに追究のしかたを教え、やがて一人でものが考えられるようにしていかせるのも、授業のねらうところなのである。
①拡散的な発問(一問多答)
↓
②収束的な発問(一つを選ばせる)
ねらいを直接的に問えば、次の発問になる。
「A 学校では、どんなゴミを多く出しているでしょう。」
しかし、これではつまらない。子どもは思いつくままにゴミの種類を発言してくるだけで、盛り上がらない授業になる。あまりに直接的な発問で、問と子どもの答えとの幅がせまい。
そこで次の発問を考える。
「B 学校で一番ゴミが多いのは、一週間のうちでは何曜日でしょう。」
ゴミは、何かの活動(仕事)に伴って出るものである。ゴミの種類・内容を検討させたいならば、そのモトとなる活動(仕事)を検討させればよいわけである。子どもは「どんな活動をすればどんなゴミが多く出るか」を自分なりの根拠をもって検討する。「曜日」を問うことで、「活動」が検討されるのである。