豊臣秀吉

豊臣秀吉(6)異本太閤記 (講談社漫画文庫)

豊臣秀吉(6)異本太閤記 (講談社漫画文庫)

歴史物の面白さを感じられた。
駆け引き。戦において考えるべきことなど。
戦国時代で重視される「メンツ」「人情」など、現代との価値観との相違点がある。


極端に義理人情などが重視される点が、おじさんたちは面白いのだと思う。
また、そのあたりを、駆け引きとして、使われるあたりも、面白い。
サラリーマン社会のある一面を表している。
本音と建前、それを計算にいれての交渉。


歴史物って、歴史を描いているのでなく、現代を描いているのだと思う。
極端に、相手の心を探りあい、交渉している姿などをみると、単なるサラリーマンの交渉を描いているんじゃないかと。
良質なフィクションだ。


体面とか体裁とか、権威とか、人脈とか
そういったものを肌で感じている人しか、歴史物って理解できないんじゃないかと、この漫画をみて思う。
描いているのはサラリーマン社会なのだと。