海に住む少女

海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)

海に住む少女 (光文社古典新訳文庫)

「海に住む少女」は、何かの短編集だったかで読んだ覚えがある。
その時は、シュルレアリスム色の強い作品という印象が強かった。
訳の違いからか、今回は、もっと身近に感じられた。
最後の「牛乳のお椀」を読んで、作者の根底にある、「日常の悲しみ」ということが理解できた。
こうして、筆者の短編集を読み通して、はじめて、「海に住む少女」の物語をより深く理解できた。