美の巨人たち

岡本帰一
 今日見た、美の巨人たちの岡本帰一のように、人は皆、どこかで理想を諦めないといけない時があるはずだ。だけれども、理想とした道とは違う道を進んだ時でも、ちゃんとその道で意義を見出せるはずだし、また実直に生きている人ほど、その人にあった試練と課題が与えられるはずだ。そこで、その人が、その人にふさわしい意義を見出し、そしてしかるべき評価が社会から与えられるのだと思う。油絵を諦めようとも、絵本画家として、正統に評価される。人の仕事、人生ってのは、そういうものなのかもしれない。社会の求める道へ、その人を導いてくれるのかもしれない。