教えることの復権

教えることの復権 (ちくま新書)

教えることの復権 (ちくま新書)

 「教える(詰め込む)」ということ教師の役割の第一として考える。授業によって、生徒がどのような具体的な知識を身につけたのか、教師は知る必要がある。
 教師は正解や知識を"知っている"だけでは不十分。「わからなかったことを、どうにかこうにか考えて、わかるようになる」状態をデモンストレーションしないといけない。教師が分かるようになった状態を、生徒に追体験させる。「わからない」⇒「わかる」への移行を、具体的に説明できる技術が必要。頭の"はたらかせ方"を生徒に分かるように教える。
 「考える」とは、具体的にどういうことなのか、知らないといけない。そして生徒に示さないといけない。ある一つの単元が、これまでの学習にどのように関係していて、これからの生徒の知識にどのような影響を与えるのかまで知ってなければならない。