市場社会の思想史

 その時代での市場の捉え方の変遷が、そのまま経済史になるのだと感じた。近代社会の発展の歴史は、市場システムの発展の歴史でもあるのだと。「今、現在の『市場』をどう捉えるか」ということが、その時代によって変わっていった。当然、現実の側も変わっていったし、経済学者の視点そのものを変わっていった。経済史って、この変化をたどっていくことなのだな。現実と捉え方の変遷。