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- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2009/02/27
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その葛藤。
主人公の行動には、一番身近な家族への思いが関わっている。
「ずっと抱えていた、すれ違い」
「人生に必要なのは、実際の強さより 強いと感じる心だ」
「人を許せたときに、人を愛せる」
自由とか、愛とか、希望とか、そういったものが充満しているようで
でも、それらは繋がっていかない。
到達しえない感じで、悲しみというか、そういったものが
何か背景に流れているように思う。
その時の目は美しいのだけど、でも何かに繋がってはいかない。
老人との出会いからの流れは意外性がある。
彼はただ理想を追っているだけではなくて、自分の抱えている問題が、それが理解できていて、ただ解決ができない、衝動へ向かっていかないと解決ができないようなことで。それが「理想」を求める行動のようにも見える。
老人に、少しきつい口調で、「社会にでるように」というのは、彼の旅の間にずっと心にある言葉のように思う。何かを追いかけているのではなく、とどまれない、流れいていく、そういったイメージ。
養子になる、家族、家を出た息子とか。何かとどまった、主人公にとってはつかめない「家族」の持つイメージが映画にあって、鮮やかに流れている映像の中に、そのイメージが旅のはかなさを強める。
「自然」は、何か、家族や人とのつながり、そういった人間らしいものを印象付けるように表れる。決して「荒野」ではない。