図解雑学 ポスト構造主義
- 作者: 大城信哉,小野功生
- 出版社/メーカー: ナツメ社
- 発売日: 2005/12
- メディア: 単行本
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- 文化には、見えない力関係(権力)が潜んでいる。
これ読んで、たしかに「朝日新聞」とか「講談社」とかいうのはブランドとして権力をもっているな、と思う。別の話かも知れないけれど。世の中の、諸々の会社の知名度だとか商品のブランドとかってのは、"力"って捉えることもできる。あぁ恐ろしい。銀座とか行くと、特に感じる。みんながみんな"力"を作り出すために精一杯頑張って、そして"力"に踊らされている。購買力って、まさに"力"ってついてるし。購買させる力がブランド力だな。権威、権力。
- 本来、多様性である文化を、「一つのものである」と見るとき、そこに何らかの意図がある(国家だとか)。カルチュラル・スタディーズは一つに括られる文化の差異に注目し、ポスト・コロニアリズムは力関係に着目する
どういった『視点』が、ごっちゃになった現実を区分しているのか。考えてみると面白いな。ある解釈には、どういった意図があるのか。見えない力が働いているのか。その情報は、裏ではだれの「利益」になるのか?誰にとって、どういった「利点」があるのか。発信者の意図は? とかだな。
ポスト・構造主義自体は、思い込みや偏見、当たり前だと思っていること、などを生じさせる『仕組み』に着目する学問。永遠に疑うことを繰り返して、あまり生産的な学問ではないかもしれない。